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オレの恋道。?

[240]  SERINA  2008-03-03投稿
「おーい、南野!昼メシいこーぜ?」
「おー」
昨日笹川と『友達』になったのはいいがだからといって、何かあるわけもなくいつもの友達と昼メシに行く。
学食へ向かう。
「あっきら!」
途中、いきなり後から背中に何かがぶつかる衝撃が走った。
「いてて…お前か」
寄りを戻したんだか戻してないんだか、よく解らない彼女?だ。
「昨日急に帰るんだから!」
「いや…それはごめん」
こいつを置いて帰った事をすっかり忘れていた。
「何だ、結局彼女と元サヤかよ」
「そーそー、ねっ彰?」
「あー…まあ」
彼女に言われてなんとなく答える。
「私も一緒に行く〜!」
「あー、勝手にしろ」
オレは適当に相づちをうつ。
「…あ」
そんな時笹川が通りかかった。
「あ、笹川…」
呼び止めようとすると笹川は何も言わず、足早にオレを無視して行ってしまった。
「南野、あいつと知り合いなのか?」
「まあな」
「え〜、そうなの?」
彼女は必要以上に驚く。しかも何か嫌悪したような驚き方だ。
「笹川知ってんの?」
「う〜ん、友達が同じクラスなんだけど〜…なんか暗い」
「…暗い?」
オレが思ってる笹川のイメージとは大分違う。
「だっていつも一人だしぃ…あ、留年生のせいかもしれないけど〜…」
「あ〜、留年した笹川か!思い出した!」
友達が彼女の話を聞いて笹川について話しだした。
「俺1年の時同じクラスだったけど、たしかイジメ原因で登校拒否って留年しちまったんだよ」
「……」
「え…どこ行くの、彰?」
途端オレは笹川が行った方へ走りだした。
また彼女はおいてけぼりだ。けどそんな事気にしていない。
多分こっちは屋上だ。でも…行ったところで何を話そう?
「あ〜、いいや!とにかく行く!」

屋上に着く。やっぱりいた。
「笹川…」
「彰君」
次の言葉が出てこない。何をしに来たんだか…。
「彰君、ご飯は?」
「あ…」
笹川の事を追うのに必死で忘れていた。
「あげる」
笹川は自分の持っているパンの一つをくれた。
「サンキュ…」
オレはパンを口にほうばり始まる。
「甘…」
生クリームやらチョコがたっぷりだ。
「彰君は…なんで僕と友達になったの?」
「なんでだろうな…」
甘いパンを食べながら考える。
なんでだろう…な。

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