奈央と出会えたから。<94>
* * * * * *
『聖人。最近学校休まないよね。』
咳き込む聖人にあたしは言ったー。
『‥ゴホッゴホッゴホッ‥‥。
ああ‥。すっかり俺も真面目クン‥?!』
そう言って笑う聖人ー。
『無理しないで聖人‥。具合が悪い時位‥‥休んでよ‥。』
『無理なんてしてねぇよ。ゴホッゴホッ‥。オマエと一緒にいたいから‥。
ゴホッゴホッ‥‥
ゴホッゴホッゴホッ‥‥‥。』
聖人は喘息持ちだー。
付き合い始めてからー
度々こういう場面に遭遇したー。
『大丈夫?!聖人‥?!苦しい?!』
あたしは聖人の背中をさするー。
『ゴホッゴホッゴホッゴホッ‥‥ゲホッゲホッゲホッー。』
あたしは聖人の呼吸が落ち着くまで、
背中をさすり続けるー。
『‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥。風邪引いちまったかな‥‥。
ぐしっ‥‥。』
『聖人、ちゃんと喘息の薬飲んでるの?
『薬?!ああ‥もう大分前に無くなってるかな‥‥?!
ハハハ。』
カチー
加えたタバコに火を点けー
そう答えた聖人ー。
『笑い事じゃないよ!!ダメじゃん。
ちゃんと飲まなきゃ!!そう言えば聖人、心臓の定期検診だって行ってるの?!』
聖人の人事みたいな態度に、あたしは段々苛立ちを覚えたー。
『行ってねぇよ‥。んなもん。』
そう言って、タバコの煙を吐く聖人ー。
『タバコは良くないよ‥。喘息にも。
心臓にも‥‥。』
あたしが言ったー。
『ああ‥。そうだな‥‥。』
“そうだな”じゃないよー。
本当は分かってるよ、あたしー。
あたしのコトを思って、毎日休まず登校する様になった事もー。
あたしに心配掛けたくないから、
自分の体のコトー
わざと人事みたいに言ってる事もー。
あたしの前では、
そんな“強がり”
いらないのにー。
ねぇ聖人ー
あたしの前では、
そんなカッコつけなくていいんだよー。
あたしの前では、
カッコ悪いあなたもさらけ出していいんだよー。
本当は凄くシャイだってコトもあたしは知ってるからネ‥‥。
『聖人。最近学校休まないよね。』
咳き込む聖人にあたしは言ったー。
『‥ゴホッゴホッゴホッ‥‥。
ああ‥。すっかり俺も真面目クン‥?!』
そう言って笑う聖人ー。
『無理しないで聖人‥。具合が悪い時位‥‥休んでよ‥。』
『無理なんてしてねぇよ。ゴホッゴホッ‥。オマエと一緒にいたいから‥。
ゴホッゴホッ‥‥
ゴホッゴホッゴホッ‥‥‥。』
聖人は喘息持ちだー。
付き合い始めてからー
度々こういう場面に遭遇したー。
『大丈夫?!聖人‥?!苦しい?!』
あたしは聖人の背中をさするー。
『ゴホッゴホッゴホッゴホッ‥‥ゲホッゲホッゲホッー。』
あたしは聖人の呼吸が落ち着くまで、
背中をさすり続けるー。
『‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥。風邪引いちまったかな‥‥。
ぐしっ‥‥。』
『聖人、ちゃんと喘息の薬飲んでるの?
『薬?!ああ‥もう大分前に無くなってるかな‥‥?!
ハハハ。』
カチー
加えたタバコに火を点けー
そう答えた聖人ー。
『笑い事じゃないよ!!ダメじゃん。
ちゃんと飲まなきゃ!!そう言えば聖人、心臓の定期検診だって行ってるの?!』
聖人の人事みたいな態度に、あたしは段々苛立ちを覚えたー。
『行ってねぇよ‥。んなもん。』
そう言って、タバコの煙を吐く聖人ー。
『タバコは良くないよ‥。喘息にも。
心臓にも‥‥。』
あたしが言ったー。
『ああ‥。そうだな‥‥。』
“そうだな”じゃないよー。
本当は分かってるよ、あたしー。
あたしのコトを思って、毎日休まず登校する様になった事もー。
あたしに心配掛けたくないから、
自分の体のコトー
わざと人事みたいに言ってる事もー。
あたしの前では、
そんな“強がり”
いらないのにー。
ねぇ聖人ー
あたしの前では、
そんなカッコつけなくていいんだよー。
あたしの前では、
カッコ悪いあなたもさらけ出していいんだよー。
本当は凄くシャイだってコトもあたしは知ってるからネ‥‥。
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