オレの恋道。?
オレは昼メシにならない甘ったるいパンを食べ終えた。
昼休みが終わるまで後10分。笹川のさっきの質問に答えたいが…本当に答えが解らない。
「笹川」
「何?」
「え〜と、今日も一緒に帰れるか?」
なんだか、さっきの質問とは全然関係ない。
「いいよ。じゃあ、帰りのHRが終わったら校門でね」
「ああ」
笹川はあっさりOKしてくれた。オレはどうしても確かめたい。どうしてこんなに笹川が気になるのかを。
放課後になった。HRが終わるとオレはさっさと校門に向かう。
「…まだいないか」
まあ、オレが早く来過ぎたんだし、掃除当番だったとしても15分くらいで来るだろう。
「…遅い」
もう30分は経った。いくらなんでも遅い。
「教室に行ってみるか」
また、学校へと戻った。行き違ったら…という運の悪い展開は考えないでおこう。
1年2組の前に来た。どのクラスも掃除が終わり生徒の数もまばらだ。
1年2組から話声が聞こえる。まだ人が残ってるようだ。
笹川もいるかもしれない、オレはドアを開ける。
「……」
笹川はいた…が、目に入ったのは信じられない光景だった。
「彰…君」
3人の男子が笹川を囲んでいた。右頬を赤く腫らした笹川が、泣きそうな目でこっちを見ている。
明らか集団イジメだ。
「何やってんだよ!!」
「やべぇ!」
男子達は慌てて逃げ出して行く。
「待て!」
「あ、彰君…」
追いかけようとしたが笹川の声に立ち止まった。
「笹川…」
「いいよ、追わなくても」
涙混じりの声でオレを止める。オレはそんな笹川に近づいた。
「……大丈夫か?殴られたんだろ?」
「……」
何も言わない笹川。赤く腫れた頬に乱れた制服…顔以外もやられたんだろう。
「どうしてかな?僕って留年してもこうみたい」
笹川は軽く笑った。その笑顔が痛々しい…。
「…笑うなよ」
オレの手は笹川を抱き寄せていた。
「だって…彰君の前では笑っていたいんだ…」
笹川はオレの胸に顔を埋めぎゅっと服を握った。
そのまま笹川を抱き締める。抱き締め、服越しに笹川の体温を感じる。オレはようやく気が付いた。
なんで友達になったのか、なんで笹川がどうしようもなく気になるのか…。
オレは笹川の事が…好きなんだ。
昼休みが終わるまで後10分。笹川のさっきの質問に答えたいが…本当に答えが解らない。
「笹川」
「何?」
「え〜と、今日も一緒に帰れるか?」
なんだか、さっきの質問とは全然関係ない。
「いいよ。じゃあ、帰りのHRが終わったら校門でね」
「ああ」
笹川はあっさりOKしてくれた。オレはどうしても確かめたい。どうしてこんなに笹川が気になるのかを。
放課後になった。HRが終わるとオレはさっさと校門に向かう。
「…まだいないか」
まあ、オレが早く来過ぎたんだし、掃除当番だったとしても15分くらいで来るだろう。
「…遅い」
もう30分は経った。いくらなんでも遅い。
「教室に行ってみるか」
また、学校へと戻った。行き違ったら…という運の悪い展開は考えないでおこう。
1年2組の前に来た。どのクラスも掃除が終わり生徒の数もまばらだ。
1年2組から話声が聞こえる。まだ人が残ってるようだ。
笹川もいるかもしれない、オレはドアを開ける。
「……」
笹川はいた…が、目に入ったのは信じられない光景だった。
「彰…君」
3人の男子が笹川を囲んでいた。右頬を赤く腫らした笹川が、泣きそうな目でこっちを見ている。
明らか集団イジメだ。
「何やってんだよ!!」
「やべぇ!」
男子達は慌てて逃げ出して行く。
「待て!」
「あ、彰君…」
追いかけようとしたが笹川の声に立ち止まった。
「笹川…」
「いいよ、追わなくても」
涙混じりの声でオレを止める。オレはそんな笹川に近づいた。
「……大丈夫か?殴られたんだろ?」
「……」
何も言わない笹川。赤く腫れた頬に乱れた制服…顔以外もやられたんだろう。
「どうしてかな?僕って留年してもこうみたい」
笹川は軽く笑った。その笑顔が痛々しい…。
「…笑うなよ」
オレの手は笹川を抱き寄せていた。
「だって…彰君の前では笑っていたいんだ…」
笹川はオレの胸に顔を埋めぎゅっと服を握った。
そのまま笹川を抱き締める。抱き締め、服越しに笹川の体温を感じる。オレはようやく気が付いた。
なんで友達になったのか、なんで笹川がどうしようもなく気になるのか…。
オレは笹川の事が…好きなんだ。
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