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心〜3〜

[289]  優梨  2008-03-04投稿
次の日…

私は学校に行くことにした。いつもの私だったら、3、4日は休んでいたはず。

だけどあのDVDが背中を押してくれて、今日学校に行く勇気が湧いてきたんだ。

朝、先生に渡しものがあって職員室へ行った。

そしたら先生が

「めずらしいね、あなたが一日で復活するなんて」

なんて…なんて嫌味っぽい言い方なんだ!?でも……当たってるからしょうがないよ…。

この日初めて、自分が今までみんなにどんなふうに思われていたのか…。

そう思った瞬間、ものすごい劣等感が私のなかで暴れだした。

今までの私って…ちょっとした青春ドラマの問題児の一人みたいなんだって…。

あぁ、恥ずかしい。

先生にこれからどんな顔して会えばいいのだろう?

そこまで考えてしまうほど私は恥ずかしかったよ。

やっぱり…踏み出してよかったよ。

さぁ…頑張らなきゃね…。

私は意を決して教室に歩き出した…。

ガラガラッ

ドアを開けた瞬間、クラスメートのものすごい視線。

う゛ぅ…やっぱりこの瞬間は堪えられない。

そう思っていると、真奈美がさっそくやってきた。

「ねぇねぇ、なんで昨日休んだの??優梨のせいで昨日は一人で帰るはめになっちゃったんだからね!!今日は一緒に帰ってよ!!」

「………」

やっぱり、いざとなるとなんにも言えなくなる私。

あぁ、みじめだ。こんなのは絶対に嫌…。

私はぐっと制服のスカートの裾を掴んだ。

駄目だよ…ここで言わなきゃ…

「なんで黙ってんの!?」

「……よ…」

「ん?なに?聞こえない!!」

「…帰らない!!…」

私は、蚊のなくような声だけど
はっきりと‘帰らない,って言えたんだ。

それが嬉しくて嬉しくて、唖然とした真奈美を残して教室を出た。

「…やったぁ…」
私は小さくガッツポーズをするとまた教室に戻った。

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