☆空☆?
ガチャガチャッ―… 「たっだいま〜!!!」 「あんたしかいないっしょ!!?フフフッ(笑)昔から変わんないねェあんたは(笑)」 ガタンッ―… ゴトッ―…「午後ティーしかないけど,まったりしてって下さいなァ〜」 「うん。ありがと。」 しばらくすると,聞き慣れた音楽を由衣璃が流し出した。 ―…♪♪♪ 「この曲…もしかして秀の好きだった…」 ガタッ―… 「そうよ…あんた最近元気ないんだって!!? 皆心配してたよ??」 「うん…でも大丈夫だよ!!?全然大丈夫」 「嘘だね。全然大丈夫ぢゃないでしょ…。 あんたはそう…いっつも何にもないような顔して,笑ってる。でも本当は違う。心の中でいっつも泣いてる…。我慢するだけがのうぢゃないよ?那智…。 もういいんぢゃない!?あんたは充分悲しみを背負った。きっと秀だってそれを望んでる。全部吐き出す事を…」 由衣璃の言葉を聞いて心の中に溜まっていた物が,全て涙となって出て来た…。 「うぅ…う,忘れられる訳無いぢゃん…無理だよ,秀…秀…秀。 ………………秀。」
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