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処刑生徒会長第五話・8

[672]  まっかつ  2008-03-05投稿
『梅城会長!あんたの話は良く分かった!!』

『俺達も協力するぜ!!』

『だから辞める何て言わないでくれ!!』

『戦争は恐いけど私も賛成するわ!!』

『本当、レイプとか拉致とか絶対許せない!!』

『ああやってやるさ!不良が何だってんだよ!!』

『ここで第一中学校を見捨てる分けには確かにいかないな』

『ここまでやって来た改革だ―最後までやり遂げようぜ!!』

『あんな鬼畜集団だからな。いずれは俺達を襲い出すかも知れないしな』

『そうだ!!やられる前にやっちまえ!!!』

いつしかカーテンが開けられ、取り戻された灯りの中で―\r

生徒達は興奮と熱狂の渦と化していた。

そして一斉に大きなうねりで館内を揺るがし始める。

不良校を倒せ盟友を救え 不良校を倒せ盟友を救え 不良校を倒せ盟友を救え!

彼らは自ら戦争を択び取ったと思っている。

一方で彼らを戦争へと気付かせないで誘導したと、梅城ケンヤは心の中でほくそ笑んでいる。

扇動する側とされる側

命を落とす者と命を奪う者―\r

論より証拠

どんな恐れ・懸念・無関心もあの映像が全て吹き飛ばした。

生徒達は目の前に見せ付けられた《現実》にあらゆる感情を爆発させそして―理性を失った。









『だ、だが待ってくれ―もう少し考えてみた方が良い』

『これは第一中学校が当事者だ。俺達が力任せに介入したらかえって厄介な事に―』

一部理性を保った生徒達による慎重論も

『はっ、お前は死ぬのが恐いのかよ!?』

『味方の生徒が監禁されてるんだぜ!?それを見捨てろってのかこの臆病物が!!』

『おまえらみたいな覚悟の無いクズが改革を台無しにするんだよ!!』

『本当危機感も無ければ正義感も無いんだなおまえらは!!そんなに嫌ならこの学校から出てけよ!!』

最早かき消されて行くのみなのだ。

荒々しい激情の洪水の中に―\r









『それでは評決を取ろう!賛成者は起立して下さい!!』

演壇の前に踊り出た学防委員長・赤木マモルが高らかに生徒達の審判を尋ねた。

体育館に鮨詰めの1000人は言われたままに全員立ち上がり賛意を示す。

座ったものは一人もいなかった。

全会一致―評決は即座に終わった。

第三中学校はここに決断を下した―戦争へと。

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