3月の失恋
いつのまにか時は過ぎて……今日が最後の日…
昨日まではいつもと変わらない校門でさえ,何かと飾りをつけている。
「こんなに毎日って早かったかなぁ??」3月5日。今日は僕の学校の卒業式だ。
「桜はやっぱり咲かなかったね。」今年の開花予想は26日らしいからこんな早くには咲かないとは思ってたんだけど。「あ―あ」ついため息がでてきた。
…やっぱり廊下も階段もそして教室も,卒業色にそまってる。僕,長井翔太はただその景色に目を細めていた。
「翔太??教室入らないの??どうしたの??」後ろからアイツの声がしてきた。
[アイツ]…とはクラスメイトの浅井南の事だが,彼女はただのクラスメイトではない。……彼女は僕の片想いの相手だ。
でも,あきらめる。告白する勇気がないのもそうだが,進路も違うし,何よりアイツには好きな奴がいるからだ。だから…あきらめる。しかたない。
やがて,場所は体育館に移り変わる。
国歌,校歌,卒業の歌。順番に流れるありきたりな曲たち。涙を流して歌う卒業生,在校生,教師。
僕は泣かなかった。
アイツの事しか考えてなかった。
曲なんて歌わなかった。
ただツラかった。
[好き]たった2文字が言えなくて……。ツラくてツラくて,悩んでた。
でも時間は流れていった
いつも優しかったアイツが好きで。
時々見せるハニカンだ笑顔が好きで。
アイツの全部がすきで。
やっぱり,伝えなくちゃいけないんだよ……。
―校門―\r
散々悩んだ僕は,浅井を呼び出した。
言わなくちゃ…………。
浅井は…約束の時間になっても来なかった。待っても待っても来なかった
2時間くらい過ぎた頃。
さすがに,僕も待てなくなった。「きっとアイツ,分かってたんだろうな。」
呼び出されたら,1つしかないって,誰にでも分かるからな……。
「やっぱりキツイね」
でもいいんだ。
ありがとう。
大好きだった君。
幸せに。
涙は出てきたけど,僕は強く生きられる気はする。
何度言っても足りないくらい君に感謝を伝えたいと思った。
――3月の失恋――
昨日まではいつもと変わらない校門でさえ,何かと飾りをつけている。
「こんなに毎日って早かったかなぁ??」3月5日。今日は僕の学校の卒業式だ。
「桜はやっぱり咲かなかったね。」今年の開花予想は26日らしいからこんな早くには咲かないとは思ってたんだけど。「あ―あ」ついため息がでてきた。
…やっぱり廊下も階段もそして教室も,卒業色にそまってる。僕,長井翔太はただその景色に目を細めていた。
「翔太??教室入らないの??どうしたの??」後ろからアイツの声がしてきた。
[アイツ]…とはクラスメイトの浅井南の事だが,彼女はただのクラスメイトではない。……彼女は僕の片想いの相手だ。
でも,あきらめる。告白する勇気がないのもそうだが,進路も違うし,何よりアイツには好きな奴がいるからだ。だから…あきらめる。しかたない。
やがて,場所は体育館に移り変わる。
国歌,校歌,卒業の歌。順番に流れるありきたりな曲たち。涙を流して歌う卒業生,在校生,教師。
僕は泣かなかった。
アイツの事しか考えてなかった。
曲なんて歌わなかった。
ただツラかった。
[好き]たった2文字が言えなくて……。ツラくてツラくて,悩んでた。
でも時間は流れていった
いつも優しかったアイツが好きで。
時々見せるハニカンだ笑顔が好きで。
アイツの全部がすきで。
やっぱり,伝えなくちゃいけないんだよ……。
―校門―\r
散々悩んだ僕は,浅井を呼び出した。
言わなくちゃ…………。
浅井は…約束の時間になっても来なかった。待っても待っても来なかった
2時間くらい過ぎた頃。
さすがに,僕も待てなくなった。「きっとアイツ,分かってたんだろうな。」
呼び出されたら,1つしかないって,誰にでも分かるからな……。
「やっぱりキツイね」
でもいいんだ。
ありがとう。
大好きだった君。
幸せに。
涙は出てきたけど,僕は強く生きられる気はする。
何度言っても足りないくらい君に感謝を伝えたいと思った。
――3月の失恋――
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