素直な自分でありたい(小学生)
私が小学生の時に母さんが入院した。その理由は母さんがアルコール依存症になったからだ。少し前に巻き戻すと、母さんはお酒を飲むのをやめられなかった。私が学校が終わり、家に帰ると母さんは酔っ払って寝ていた。どんなに起こしてもおきてくれない。父さんが帰ってくると私は気づき二階へあがる。怖いからだ。さすがに父さんは母さんが酔っ払っていることに気づく。そして母さんがお酒を飲もうとすると父さんはそれに気づき怒鳴る。それが日常茶飯事だった。お皿が割れ。はしを投げとばす。母さんが反発する。それが二階まで響いてくる。そして私は一人で泣く。誰にも聞こえないように。そして学校では何事も無かったように過ごす私。友達と笑う私。無理に笑う私。悪口も言われず人の顔色をうかがう私。本当の自分ではなかった。この時私は生きてて楽しくないと思った。辛かった。そして家に帰るとあの状態。私は何度もお酒を飲もうとする母さんを止めようとした。けど勇気が出ない。とても無力な自分に気づく。でもお兄ちゃんが笑いかけてくれる。自分の心を読まれているように。そして母さんは入院して久しぶりにあの顔を見る。いつもは酔っ払っていて据わっている目。だけど違う。それを懐かしく想い涙がこみ上げた。いつも人の前で素直に泣けなかった私。今素直になれた気がした。素直に泣くことがこんなに気持ちいいとは知らなかった。だから、これからは素直に生きていきたいと思った。今生きている一瞬でさえ大切なものになった。その一瞬を素直に生きていてたらいいなぁ、と思えた。
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