永久(トワ)に...
貴女ヲ手ニ入レタクテ仕方ガナイ
銃口をそのこめかみに当てると,貴女の心臓の音が早鐘のように鳴るのが聞こえるようでした。
貴女ヲ手ニ入レタクテ仕方ガナイ
ごめんなさいね。僕は本当にワガママでしょう?
でもね,分かって欲しい。
独リデ死ヌ僕ノ気持チヲ分カッテ欲シイ──…
一度は手放したその温もり。
初めて<彼女>と手を繋ぎ,その手をバイバイと小さく振った。
貴女のことはもう愛さないつもりでした。
貴女を失った僕は,生きてる意味が見つけられずに死ぬつもりでした。
──デモ,ヤッパリ貴女ガ欲シイ
もう別れないようにするには,貴女をずっと側に置いておく必要がある。
ドウスレバ一緒ニ居レル?
ドウスレバ貴女ハ,コノ愛ニ気付イテクレル?
この拳銃,貴女を想って手に入れました。
これで貴女と共に死のう。
そうすれば,僕たちは永遠に一緒だから──。
世ノ中ハ不条理デスカ?
なら,弁護士にでも相談すればいい。
でも,貴女が思っている以上に僕は貴女を愛しているんです。
パン──
貴女の頭を貫く銃弾。
痛かったですか?苦しみましたか?
今行きます。待っていてください。
パン──
お待たせしました。
もう離しません。
貴女ハ僕ダケノモノデスカラ──。
感想
感想はありません。