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トライアングル・キャット13

[167]  ステ子  2008-03-08投稿
ノール「敬語は…つい癖で…。」
お城に仕えている身としては当たり前の敬語だが、いつもプライベートでは敬語は使っていない。ただ調子が狂っている証拠だった。

クレイン「そっか…」

ノールの私情を知らないクレインは素直に解釈する。
そして、事の始まりが自分のグチであるのを思い出して、話を続けた。

クレイン「私の方こそ、お礼言わなくちゃ!!私のグチを長々聞かせちゃったんだからね。…ぁりがとうね。」

エヘヘと照れ笑いする姿もノールにはもはや天使に見え、重症も重症だった。

いつもなら肩に手を回すなんて、なんの意識もなくできるノールが、クレインには触る事はおろか、何を話していいのかすらわからず頭が真っ白になっていた。

こんなのは自分らしくないと思ったノールは、この想いを伝えて調子を取り戻そうと決意を固めた。

ノール「あのっ…会ったばかりで、何もわからないのに失礼なんですが…どうやらそのっ…好き…みたいなんです。」

クレイン「はひぃっ!?」

なんの脈絡もない告白にクレインの声は裏返った。

クレイン「えっと…嬉しいんだけど…でも…」

そこまで言って何か訳ありそうに、クレインは口ごもった。

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