ディフェンド ”3年前の真実” 2
3年・・・
俺が寝ている間に何があったんだ?
皆・・・
皆、何処に行ったんだよ・・・―――。
「おーい!」
後ろから声が聞こえる。
「んあっ?」
啓吾が振り向くと、そこにはさっきの男が立っていた。
「あんた、さっきの・・・?」
「あぁ。ところで御前は・・・―――」
「?」
「リイバーの一員だったんじゃないか?」
「えっ・・・」
啓吾は驚いた顔で言う。
「そぅなのか?」
「あぁ、確かにそうだけど」
「そぉか・・・、まだ記憶があるものがいたとは・・・」
「あっ?記憶・・・?」
「知らないのか?!リイバーは3年前に記憶を抜かれて全滅したことを」
「!!」
3年前・・・
そのころ俺は眠っていた。たぶんあの戦いで気を失ったからだとおもう・・・。
その間に、俺以外の人達は記憶を抜かれたんだ。
その男の話を聞くと、3年前のあの戦いの後、夢玉は2つとも消滅。そして、ディーカは古田裁判官の手によって全員死刑。そして、古田裁判官はこのようなことを二度と繰り返さないように、2つの牢屋を消した。そして、リイバー全員(啓吾以外)の記憶を抜いた。これが、3年前に起こった全て。
「じゃあ、記憶を抜かれた皆は何処に?」
啓吾が男に問う。
「分からない・・・。でも、予測ではあるが、自分達が本来居るべき所にいると思う」
つまり、リイバーにならなかったらなっていた自分の居場所にいるということだ。
「そぉか・・・。じゃ、俺は行くぜ」
「あぁっ、まってくれ!」
男に呼び止められ、啓吾は立ち止まった。
「御前に、俺の仕事を手伝ってもらいたい」
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