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ぼくらの金メダル〜3

[347]  Kっち  2008-03-10投稿
3月某日
今日は、僕らのチーム主催の大会の日だ。3月に入ったというのに、風がつめたく、時折、小雪がちらついていた。
朝…まだ暗い内から起き出して、眠い目をこすりながら、ユニフォームに着替える。母が作ってくれた、おにぎりを 少し無理をして、お腹に入れる。外に出ると、朝の冷たい空気で目が覚める。これが、試合の日の朝の光景だ。
先日の大会で、予想外に良い成績を残した僕たちは、今日のこの大会で、ぶざまな試合をするわけにはいかないかった。まぐれだった…なんて言われたくないし、それに、主催の大会だから、どうせ最後までいなきゃならない。負けて、他のチームの見学なんてありえないからだ。
こうして、僕らの、ゆるやかな快進撃の第2ステージが始まった。

1試合目…15−0で快勝。ヒットにホームラン、全員安打で順調な滑り出しだ。
2試合目…5−1 初回に、ホームランをあびて、先制点をゆるしてしまった。今までの僕たちだったら、そのまま、相手チームの勢いに流されてしまっていたけど、今年の僕たちは違っていた。落ち着いてプレーし、逆転勝利をものにした。ピッチャーは、去年までの彼は、すぐに感情が顔にでてしまい、ピンチの時や味方のエラーに、ふて腐れた態度をとっていた。だから、彼の母の怒りの声が響き渡るのは、仕方ないのかもしれなかったが…。そこで、今年の彼は、母に言われた『ピンチの時こそ笑顔を』…を心掛けて試合にのぞんでいたんだ。…そんなことでと思うかもしるないが、不思議と、彼が笑顔で投げた試合は負けなかった。…ほとんど、負けたとしても、酷い負け方はなかった筈だ。打たれても、彼は少し笑って、後ろを振り返る。彼のバックで守ってくれてある仲間に、声をかけるんだ。そして、気持ちを切り換えて投げる。だから、仲間も、なんとか反撃しようと頑張るんだ。ボールも後ろにそらさない様に、体でとめる。こうして、逆転し、2度目の決勝リーグを果たした。
準決勝戦…3−3の引き分け。
タイブレークの末、1−2で負けてしまった。…結果は第3位に終わってしまった。勝利を目の前にして逃してしまった。悔しかった。周りの親たちからは、『おもしろい試合が出来るようになった。点をとられても取り返せるようになって…強くなったよ』と言われた。嬉しかった。また、次の目標に向かって突き進むんだ。

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