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幼き日々

[172]  ふく  2008-03-10投稿
幼い頃
デパートで母親の姿を見失っては良く泣いた
母親は呆れた顔ではぐれないように優しく私の手を握ってくれた

あの頃を思い出す
もう大人なんだけどあなたといると子供になる
人混みの中
歩くのが早いあなたに追い付けなくて
あなたの背中を見失う時の心細さ
不意に心に芽生える淋しさで必死の思いであなたを探す
見慣れた背中を見付けた時何だかとても嬉しくてほっとして大好きで泣きたくなる
人混みに押されながらどさくさに紛れてあなたのシャツの裾を掴むのがやっとだった
ドキドキして少し頬が熱くなる
あなたが懸命に掴んだ私の手を見て照れたように笑う
しっかり付いてこいよって
離れるなよってその手を繋いでくれるからまた泣きそうになる
気付かれないように必死で笑顔を作った
あなたの手が私の手を包み込んで温かかった
もう離れたくない
失いたくない
こうやってあなたが優しくてあなたが大好きで
肩を並べて歩いている事が幸せで
いつまでも二人が続いて行けばいいと思う

泣き疲れて
母親の膝の上で眠った
しっかりと腕にしがみついて母親の温かさの中でぐっすり眠った

そうやって私が泣いている時にあなたがいて
大丈夫だよって頭を撫でてくれたら私はきっとあなたの手を握りながら安心して眠れる

あなたがいないと駄目だなって情けないけど本当に思う
こんな私でごめんなさい
でもこんな私でもいつまでも愛して
あなたじゃないと駄目だから
あなたが必要だから

だから少しのわがままは許してね

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