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25億円の行方

[413]  ナツミ  2008-03-12投稿
私はある人の命を救いたくてお金を集めていた

医者から彼の命はもって3年だといわれた

助かるには、アメリカに行きある医者を尋ねること、その医者の要求金額を受け入れることであった

猶予は3年、要求金額25億円、私は必死だった

ある研究所で働かせてもらえるように知り合いに頼んでもらい、そこで開発研究する

休みなどない、休んではいられなかった

頭のどこかで3年という言葉を肯定してしまって他は考えられなかったのだ

半年で技術用語がわかり、1年で仕事のノウハウを学んだ
2年目には開発のリーダーをつとめ、アイデア商品を生み、2年目が終わる頃には会社は利益が13倍に膨れた

しかし、まだ足りない
あと1年しかないんだと焦ってしょうがない

久しぶりに研究所を休んだ、彼はいつものように私を迎え入れてくれた

あと1年の命だと知っているのにまだ私の体を気遣ってくれる

この人を絶対に死なせたくない…

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