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脱・独りよがり

[361]  よーこ  2008-03-12投稿
誰の助けも必要なかった。
困ったことになっても、いつも自分だけの力で乗り越えようとした。

誰かにすがるなんてカッコ悪いじゃん。
こんなこと、あたし一人で平気だし。

ホントは怖かった。
助けを求めて、拒絶されることが。
だからずっと一人でいた。
長い長い年月が過ぎた。

ほら、やっぱ一人で平気だったじゃん。
これからだって、さ……。

孤独を噛み殺して、笑う。
ひどくひきつった笑い。
卑屈な笑い。

あたしはいつも独りよがりだ。

わかってたけど、どうしようもない。
だって今更、どうしたらいいかわからない。
ようやく襲ってきた、後悔の念。

ちょっとだけ人を信じればよかった。
裏切りを恐れないだけの強さがあればよかったのに。

今なら、まだ間に合うかもしれない。

明日はもう少しだけ、素直になってみよう……。


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