声[ヴォイス] 4
日も暮れ始めた公園に、麗と私は二人で居た。
本当はマックに行きたかったのだが…どうしても公園に行きたい!という麗のわがままを聞いてここにやってきた。
この公園は、小学生以来来た事が無い。
遊具は昔のままで全く変わっていない…。
変わったのは自分たちで、昔大きいと思っていた遊具は今では小さく見える。
本当に懐かしい場所だ。
「ね〜。由奈ー!押して押して〜!」
振り返るといつの間にか麗はブランコに座り、足をばたつかせている。
まるで子供のようだ。
「クス。今行く!」
私は麗の元へと急いで駆け出した。
「…この公園に人が来るのは久しぶりだな…。」
「…?」
私が最初にあの声を聞いたのはこの時だった…。
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