携帯小説!(PC版)

春風

[386]  レオン  2008-03-14投稿
流れに身を任せていた。
ただ過ぎる時を
遠くから眺めてるだけ。

人の歩幅に合せて歩き
なるべく他人と同じ物を持ちなるべく他人と同じ事をする
そうする事で得られる安心感は、ちっぽけで虚しいだけ…。
本当は自分がどうするべきなのか、進む道はどっちなのか、分かっている。

それでも
一歩踏み出す勇気がないからまた他人に嫉妬したり、劣等感に悩まされたり、未来がドンドン曇っていくんだ。

もう空は春色…。

優しい風が
何だか背中を押してる気がして、私は真新しいパンプスを履いてドアを開ける。

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