伝えられない子1
子供の頃から
"変わり者"
と呼ばれていた。
他人とは違う感性を持ち
他人と関わるのが苦手で
私が自ら言葉を発する事はほとんど無かった。
そのせいで、
"何を考えてるか分らない"
"静かな子"
"不思議ちゃん"
と誰しもが思っていた事は間違いないだろう。
自分の気持ちを伝えられない私の扱いは難しく、実の親でさえ、てこずる程だった。
そんな私だって
自分の気持ちを他人に伝える時があった。
ただその表現方法が
『言葉』ではなく
『絵』や『文章』だった。
悲しい時は暗い絵を
楽しい時は明るい絵を…
その評価は高く、
褒められれば褒められる程
私は言葉よりも絵や文章の表現方法を選んでいった。
ある日突然
原因不明の腹痛が毎日私を襲った。
どうしようもない痛みと
周囲の冷たい目に
私はますます口数を減した。
診察の結果は
自律神経失調症。
小学生の私に告げられた病名は、私の心に溜まっていたゴミを一気に引っ張り出された感じがして、妙に恥かしかった。
何が嫌な訳でもなかったが、私は学校への登校を拒み続けた。
誰もいなくなった一人ぼっちの家で、自由に絵を書くのが好きで、それが私の日課。
そんな生活が約3年続いた。
"変わり者"
と呼ばれていた。
他人とは違う感性を持ち
他人と関わるのが苦手で
私が自ら言葉を発する事はほとんど無かった。
そのせいで、
"何を考えてるか分らない"
"静かな子"
"不思議ちゃん"
と誰しもが思っていた事は間違いないだろう。
自分の気持ちを伝えられない私の扱いは難しく、実の親でさえ、てこずる程だった。
そんな私だって
自分の気持ちを他人に伝える時があった。
ただその表現方法が
『言葉』ではなく
『絵』や『文章』だった。
悲しい時は暗い絵を
楽しい時は明るい絵を…
その評価は高く、
褒められれば褒められる程
私は言葉よりも絵や文章の表現方法を選んでいった。
ある日突然
原因不明の腹痛が毎日私を襲った。
どうしようもない痛みと
周囲の冷たい目に
私はますます口数を減した。
診察の結果は
自律神経失調症。
小学生の私に告げられた病名は、私の心に溜まっていたゴミを一気に引っ張り出された感じがして、妙に恥かしかった。
何が嫌な訳でもなかったが、私は学校への登校を拒み続けた。
誰もいなくなった一人ぼっちの家で、自由に絵を書くのが好きで、それが私の日課。
そんな生活が約3年続いた。
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