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負け往ぬ3

[358]  ゴロゴン  2008-03-15投稿
「おかしいな、なんでエンジンがかからないんだ!」

気味が悪いのと、焦りで手がまともに動かない。

バタン

前の車の後部座席から、スーツに帽子を被った西洋的な、初老の男性が降りて近づいてきた。
男は何か手紙のようなものと、智弘の顔を何度も照らし合わせている。


「すみませんがなんでしょうか。」
智弘は、気味が悪かったがその男に訪ねてみた。

「あっはっはっ、いやぁすまないすまない、何度もじろじろ見て」

その男、いやじいさんは以外にも気さくに声をかけてきた。

「実はね、畑村智弘君を待ってるんだが君がそうだよね?」

「………えぇ私がそうですが」

「ようやく会えた、これで私の役目も果たせる」

「えっなんのことですか?」

するとじいさんは一通の手紙を差し出した。古ぼけた手紙だった。
「これは?何かと聞きたいんじゃろ?」

「………はい……なんでしょうか?」

「いや私もねぇ半信半疑だったんだよ…………………」

と興奮したように、この手紙の経緯を話し出した。じいさんが言うには、自分は、ありとあらゆる世界の骨董品やら、珍しいものが好きで集めていたらしい。まぁ金持ちにありがちな、ミーハーなコレクターだった。
じいさんは都市部で会社の社長をしていて、自然とコレクター仲間も沢山いた。
そんな時、もう二十年以上も前の話だ。ある時、自分と同じくらいの年齢の男が、この手紙を預かってくれと会社に現れた。もちろんじいさんは、自分は郵便配達員ではないからと断ったが、その男の鬼気迫る表情と、強引さに押し込まれ、渋々引き受けた。
さらに男は、この手紙を、いつどこに届けてくれとまで言ってきた。そして、それを言ってすぐさま男は、会社を出ていった。
じいさんもなんで自分がと思い気に求めなかったが、最近ふとしたことでこの手紙を思いだし、気になって今日に至ったそうだ…

「でなんで二十年以上前に私に手紙なんか…」

「いや、わからんのだよ。その後その男は現れなかったからのぉ」

智弘は、不思議と言うか気味が悪いような感じだったが、手紙を受け取った。

「でわワシはこれで失礼するよ」

「は、はいなんかすいませんわざわざ遠いところから」

「いやぁなにワシも確かめたくての。
おぉそうだ、こういうのも何かの縁じゃ、ワシの名刺を渡しておこう…」

「あっありがとうございます。」

そういうとじいさんは帰っていった。

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