携帯小説!(PC版)

舞2

[380]  ひかる  2006-04-27投稿
(もう入学式始まってるし…。やばいなぁ。)   ちょうど校歌斉唱がおわったあとだった。意を決して会場に入ろうとしたが、やはり入学式独特の雰囲気に負けてしまい、くるりと向きをかえ会場に背を向けた。(あと10秒早ければ歌の途中だったのに…。あんなにしぃ〜んとしてたら、目立つっつぅの!)    もうこうなればあとは校舎探険だ!と開き直り、これからお世話になる我が憧れの校舎に一礼をした。  しかし入ってはみたものの、どこの教室も鍵がかかっていた。(当たり前か…。侵入者がいたらやばいもんね、ってそれは自分だろっ!)正直自分でも言っていて虚しくなったが、することがほかになかったから、とりあえず上の階へとのぼろうした。その時… 階段の上がかすかに歌が聞こえてきた。(えっ!人がいんの!?)上へと急いだ。 (この歌…なんだっけ…小学生の時、音楽の授業で…)           いくら考えても思い出せない。思考回路を一時中断し、とにかく足を前へ動かした。息がきれそうになりながら屋上についた時、なぜか鍵は開いていた。まるで僕を招いているかのように風で扉は開いたり閉まったりしている。

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