夢の想い(2)
シャリン…シャリン……「あぁ〜っ…またあの夢かぁ…」
「キコエタ?…キコエタ…?」
「だから何も聞こえないっていつも言ってるのに…」
「ミエタ?…ミエタ?」
「何も見えないし何も来てませんって…」
「ウウン…キタヨ」
「はぁ?何も来てないって」
「キタッキタッ!助カルカナ?」
「キット大丈夫ダヨ…」
「いつにもまして何の事だかさっぱりなんですけどー?」
「頑張ッテネ、キット君達ナラ僕ラヲ救ッテクレル…」
「ちょっとー、話がさっぱ…」
「…は…、…の葉…」
ゆさゆさ…
「ちょ…こ…葉っ…」
ゆっさっゆっさ…
「此葉(このは)ってば!」
「えっ!?」
不意に目の前に見慣れた友達の顔があった。
「ちょっとぉー、此葉ってば大丈夫?」
「具合悪いの…?」
心配そうに友達2人は顔をのぞきこんできた。
「ご…ごめん、何話してたんだっけ?」
「いや…、特に話してたってわけでもなくてさ」
そういいながらも不思議そうな目でこっちを見てくる。
「文ちゃんがね、最近此葉がよく別世界に飛んでるから大丈夫なのかなって…」
そういってもう1人も不思議そうな眼差しを向けてくる。
「ご…ごめん、特に体調悪いとかそんなんじゃないから、大丈夫よ」
納得したのかしてないのか、どちらかと言えば後者に取れる表情の2人に笑顔ではにかんでみる。
特に表情は変わらなかった…。
ふと壁に目を移し時計を見たと同時に忘れていた事を思いだす。
「ごめん!文ちゃん!琴ちゃん!私用事があったこと忘れていた!もう帰るね!」
慌ててファーストフードから出ると外に止めていた自転車に乗り家へペダルを踏み進む。「あちゃ〜今日は洋兄が家にくるんだった」
尾野原高校1年にして陸上部期待の星と自称しているくらい此葉は体を動かすのが得意。
その自慢の脚力でぐいぐいと坂を上っていく。
通い慣れたいつもの緩やかなカーブに差し掛かった時、小型動物くらいの何かが此葉の前を通り抜けた。
「きゃっ!」
危うく転倒しそうになりながらも立ち止まる。
「あっ…危なかったぁ…何今のって…あれ?」
何かが向かった先を見てみるとそこには見慣れない木の覆い繁った鳥居があった。
「こんなとこに神社あったっけ…?」
その時また、聞き慣れた音が此葉の耳に届いていた…。
シャリン…シャリン……
「キコエタ?…キコエタ…?」
「だから何も聞こえないっていつも言ってるのに…」
「ミエタ?…ミエタ?」
「何も見えないし何も来てませんって…」
「ウウン…キタヨ」
「はぁ?何も来てないって」
「キタッキタッ!助カルカナ?」
「キット大丈夫ダヨ…」
「いつにもまして何の事だかさっぱりなんですけどー?」
「頑張ッテネ、キット君達ナラ僕ラヲ救ッテクレル…」
「ちょっとー、話がさっぱ…」
「…は…、…の葉…」
ゆさゆさ…
「ちょ…こ…葉っ…」
ゆっさっゆっさ…
「此葉(このは)ってば!」
「えっ!?」
不意に目の前に見慣れた友達の顔があった。
「ちょっとぉー、此葉ってば大丈夫?」
「具合悪いの…?」
心配そうに友達2人は顔をのぞきこんできた。
「ご…ごめん、何話してたんだっけ?」
「いや…、特に話してたってわけでもなくてさ」
そういいながらも不思議そうな目でこっちを見てくる。
「文ちゃんがね、最近此葉がよく別世界に飛んでるから大丈夫なのかなって…」
そういってもう1人も不思議そうな眼差しを向けてくる。
「ご…ごめん、特に体調悪いとかそんなんじゃないから、大丈夫よ」
納得したのかしてないのか、どちらかと言えば後者に取れる表情の2人に笑顔ではにかんでみる。
特に表情は変わらなかった…。
ふと壁に目を移し時計を見たと同時に忘れていた事を思いだす。
「ごめん!文ちゃん!琴ちゃん!私用事があったこと忘れていた!もう帰るね!」
慌ててファーストフードから出ると外に止めていた自転車に乗り家へペダルを踏み進む。「あちゃ〜今日は洋兄が家にくるんだった」
尾野原高校1年にして陸上部期待の星と自称しているくらい此葉は体を動かすのが得意。
その自慢の脚力でぐいぐいと坂を上っていく。
通い慣れたいつもの緩やかなカーブに差し掛かった時、小型動物くらいの何かが此葉の前を通り抜けた。
「きゃっ!」
危うく転倒しそうになりながらも立ち止まる。
「あっ…危なかったぁ…何今のって…あれ?」
何かが向かった先を見てみるとそこには見慣れない木の覆い繁った鳥居があった。
「こんなとこに神社あったっけ…?」
その時また、聞き慣れた音が此葉の耳に届いていた…。
シャリン…シャリン……
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