声[ヴォイス] 6
この言葉を聞いた瞬間、私の中の恐怖は消えた。
望みを叶えてくれるなら…どこの誰でもいい。
「先輩と付き合いたいの!お願い!」
「…了解。明日、ここに来い…。」
その言葉を最後に、公園に静けさが戻った。
「ねぇ、独り言ぉ?」
「…え?麗には聞こえなかったの?」
「うん。…変なの〜。」
最後の返答にムっとしたが、確かに聞こえた。
私にしか聞こえない…。
私の望みを叶えてくれる…。
私は特別なんだ…。
そう思うと自然と笑みがこぼれた。
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