声[ヴォイス] 7
…次の日の放課後、私は無意識の内にあの公園に向かっていた。
…まだ半信半疑だが、私は言った通りにする事にした。
先輩と付き合える可能性が少しでもあるならそれにすがりたい…。
「…来たよ!誰か居る!?」
相変わらず、静かな公園で誰一人いない…。
「…由奈!」
急に呼ばれ、振り返くとそこには息を切らしながら走ってくる先輩の姿があった。
「由奈に言いたい事があるんだ…。
急なんだけど…俺と付き合ってくれないか!?」
「え……ふぁ、ふぁいっ!」
突然の告白に一瞬、放心状態になった。
嘘!?本当に叶えてくれたんだ…!
私は嬉しさのあまり、我を忘れて走り出した。
『あぶな…望みは叶えたぞ…。』
先輩の声とあの声が混ざって聞こえた。
その瞬間、私の目の前が真っ暗になった。
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