あの日のままで
ある初夏の日に誠は直美と出会った。もう、7年ほど前になる。誠が22のときだ。
友達の吉川とゲームセンターで遊んでいた誠は、つまらない日常に嫌気がさしていたこともあり、いまは流行らないナンパをしようといいだした。吉川もそんな経験はなく、渋っていたが意を決して誠は直美に話しかけた。
「どこに行くの?」
誠は直美にすぐに惹かれた。澄んだ綺麗な目、手入れのゆきとどいた黒髪。膨らみのある胸。
話しに返してきたのは一緒にいた智子だった。智子は見た目は今風にし、髪は茶髪、肌は日焼けしていた。
「お兄さん達は何なの?」みたいなノリで反応が早い。
誠はどちらかというとこの手の子には弱い。
すばやく吉川に相手をバトンタッチして、直美に話しかける。
直美はあまり話してくれないので、誠はとにかく喋りつづけた。
直美は彼氏がいるとのこと。がっかりはしたが、聞いてみる。「彼氏のことは好き?」ここで嫌いとなればまだ脈ありとの計算だった。
「うん、好き」との答え
それでも諦められないもやもやが残った。
つづく
友達の吉川とゲームセンターで遊んでいた誠は、つまらない日常に嫌気がさしていたこともあり、いまは流行らないナンパをしようといいだした。吉川もそんな経験はなく、渋っていたが意を決して誠は直美に話しかけた。
「どこに行くの?」
誠は直美にすぐに惹かれた。澄んだ綺麗な目、手入れのゆきとどいた黒髪。膨らみのある胸。
話しに返してきたのは一緒にいた智子だった。智子は見た目は今風にし、髪は茶髪、肌は日焼けしていた。
「お兄さん達は何なの?」みたいなノリで反応が早い。
誠はどちらかというとこの手の子には弱い。
すばやく吉川に相手をバトンタッチして、直美に話しかける。
直美はあまり話してくれないので、誠はとにかく喋りつづけた。
直美は彼氏がいるとのこと。がっかりはしたが、聞いてみる。「彼氏のことは好き?」ここで嫌いとなればまだ脈ありとの計算だった。
「うん、好き」との答え
それでも諦められないもやもやが残った。
つづく
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