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25歳の男のカッコ悪い片思い。

[146]  シュレーディンガーの猫  2008-03-19投稿
俺は25歳。やりたい事があって上京して三年目。隣の携帯のバイブの音が聞こえる位、壁の薄いボロアパートに住んでる。
 先月、二年間通ってるスクールの受け付けの女の子に、ずっと好きだった事を伝えようと思って、紙に電話番号と「仕事終わったら連絡下さい」って書いて渡した。だけど連絡はなかった。寝れない夜が続いた。携帯が鳴るたんびに「もしかして?!」とか思ったりした。けど、結局彼女からは連絡のないまま三日過ぎた。
 四日目にまたスクールがあって、彼女に会った時に、彼女の方から話しかけて来た。どうやらスクールの生徒とプライベートで連絡を取る事は禁止されているらしい。なんだ、一安心。「それじゃあ今日レッスン終わった後に、少しだけ時間を下さい」と言ったらOKサイン、もはやレッスンどころじゃなかった。
 そして、その日のレッスン終了後に、彼女と、初めて話した。
 まず、自分がずっと好きだった事と、笑顔がとても好きだということを伝えて、今付き合っている人はいるのか聞いて見たんだけど、彼女は相当に照れていて、良くわからない返事。ただ、可愛かった。今までお互い顔を合わせる位で、話をした事もなかったから、とりあえずその日は30分位お互いの話をした。分かったのは、彼女が思っていたより少し年下で、今学生だという事、彼女のお姉さんがB'zのファンで、九月にライブを一緒に見に行くということ、今の受け付けのバイトは今月いっぱいで辞めるという事。そしてその後なら連絡を取れるとの事。やったー!
 話を出来た事が、ただ嬉しかった。久しぶりに幸せを、ひしひしと感じた。
その日は時間も余りなかったので、翌週また、レッスン終了後に時間を作って貰う約束をした。翌週の出勤時間がまだはっきり決まっていないと言うので、決まったら連絡下さいと言って紙に携帯のメールアドレスを書いて、一方的に彼女に手渡した。最後に「おやすみなさい」を言って、笑顔で別れた。
帰り道、にやけが止まらなかった。色んな事を考えながら歩いた。「初デートの時、別れ際に小さい花のアレンジメント渡そう」「それはちょっと引くだろ」「タバコ、やめようかな」「なんて呼んだらいんだろう」「なんて呼ばれるんだろう」その先の、もう少し先の事まで…。
 彼女からメールが着たのは次の日の夜中の2時過ぎだった。

感想

  • 9284: にやけが伝染しました。続きが楽しみ《あやこ》 [2011-01-16]

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