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盗人ウィザード

[320]  僕。  2008-03-20投稿
「今日の仕事は…三件。一つ目はプラモ村を占拠している盗賊の討伐、二つ目は世界的に有名な宝石[孔雀の涙]の強奪。そして三つ目が電球の取り替え。…レイス、聞いてる?」

「ああ、聞いてるさ」

そう、俺の名前はレイス。
「法人」に所属するクラスBの魔法使いだ。
ちなみにクラスってのは法人で使われる階級の事だ。
クラスはS、A〜Hまである。
Sが一番高く、それ以外は
アルファベットが早ければ早いほど階級は高いって訳だ。

「電球の取り替えは置いておくとして…[孔雀の涙]の期限はいつまでだ?」

撫子が棚からファイルを取り出して、確認したあと口を開く。

「…明後日」

「まじか…まあいい、なんとかなるだろ。えっと、もう一つのは?」

撫子が再びファイルを見て確認する。

「一週間後…まで」

「そうか、んじゃあ…とりあえず[孔雀の涙]を盗みに行きますか」

これが、俺の仕事だ。
まあ、なんでも屋みたいなもんだ。
面倒くさいけど、行くか。

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