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ガンバレ、俺

[294]  ANNA  2008-03-22投稿
バイト先の「Mバーガー」は、駅を出てすぐ目の前にある。
通り沿いにある店の前をぐるりと回って裏口から入り、いそいそと着替えを済ませた。
「おはようございます。」キッチンスタッフに挨拶をして、レジにいるスタッフにも挨拶をした。なーんか慌ただしい。なーんか嫌な予感...。
「お、一歩くん、おはよう♪」
店長が声をかけてきた。三十過ぎのメタボで脂ギッシュなオッサンが『おはよう♪』って不気味だっつーの。つーか、「一歩くん」って言われるって、やっぱりなんかあるな...。
「今日は2人も休みがいて手が足りないんだよ。春休み中だし、時間に関係なく忙しいしさ、レジが間に合わない時はオマエにも入ってもらうからよろしくな!」
「えぇ、マジっすか?オレがレジ苦手なの知ってるじゃないですか〜!」
「苦手なら克服しろっ。いつも逃げてばかりじゃなくて、正面から立ち向かえ!
それに、今日は強力な助っ人を頼んでるから大丈夫だと思うけど。ま、頼んだぞ。」
店長はオレの肩をポンと叩いた。
助っ人って、ひょっとして...。オレは確認したいのもあって、まず始めに客席の掃除をすることにした。2階に回るといた!
「おはようございます!」
「あぁ、一歩くん。おはよう。」
やっぱり姉さんだ!姉さんは手際よくゴミをまとめてるところだった。
通称=姉さん。本名、加藤アンナさん。年齢不詳。たぶん三十前後。女性だし年上だから、誰も年齢を聞けないでいる。
時折現れ、しばらくいるなぁと思うといなくなり、また現れ...。な不思議な人。オレが入った三年前に、姉さんはこの店ですでにバリバリ働いてた。この間に店長は二人変わってるけど、店長より長く働いてるし、なんでも良くわかってるし、面倒見もいいしすごく頼りになる。だから、みんな『姉さん』って呼んで頼りにしてる。
「ここはもう終わったからキッチンに入って。」
「分かりました。」
キッチンに戻って、品薄気味なポテトを揚げ始めた。
そう言えば、店長ってMバーガーの社員か。一・二年で移動になるし、夜中まで働いてるし、よっぽど給料が高いんだろうか。たまに来て文句を言って帰って行く、本部の社員とは給料がどのくらい違うんだ?つーか、本部の社員も夜中でも来るらしいし、大変だな。働くって。

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