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一年と3ヶ月

[136]  ふぁるく  2008-03-22投稿
何かを見つけたくて その想いだけを持って走りました
ずっとずっと遠くまで
そしたらボクは何かを忘れました

なにも分からないまま
走り続けました
足を止めてしまうと すべてを失ってしまうような気がしました

石につまずいて転びました
そしたらボクは思い出しました
一年3ヶ月ぶりに
耳もとでボクの声がしました

立ち上がって走ることをやめ
歩き始めました
目の前には雲一つない青空
太陽がボクに笑いかけました
だからボクも笑いました

太陽に別れを告げました
夜になりました
月と星がボクを囲んでいました
何もしゃべらずボクを見下ろしていました
みんなが話しかけてくれないので
なぜか心が苦しくなりました
そんなボクを見て
ふくろうが何かをくれました

手の中をのぞきこむと
石がありました
ボクはお礼をいって歩き続けました
ずっとずっと遠くまで
そしたらボクは気づきました
手の中の石が光っていることに

よく見るとそれは
ボクが探し求めていたものでした
心がはずむのといっしょに
ボクは手を空へと突き上げました

いつのまにか
月と星は消えかかり 太陽が少しずつ顔を出していました
ボクは月と星にさよならを告げて
太陽にあいさつをしました

周りをよく見ると
一年と3ヶ月前に
走り始めようと決めた場所に立っていました
これからどうしようかと思いました
でももう心の中では決まっていました
だからボクは前を見据えて
明日へと 歩き始めました

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