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部屋は紛争地、リビングに只今原爆が落下しました。

[385]  吉乃森 雪  2006-04-29投稿
狂った笑みが溢れ落ちる。
口許が吊りあがって、弧を描く。
…目が笑っていない。
右手には包丁。
持つ手は汗一つ溢れず、逆に蒼白。
左手には手錠。
おいおい、どこから手に入れたんだよ?

人生最大の危機かもしれない。
今日が最後かもしれない。

じりじり、と。
追い詰める女の目は憎悪と殺意に満ちている。俺を殺すのに何の躊躇いすらない、きっと。

「やめてくれ…」許しを乞うても、やめるわけない。こいつの目をみろ、獣だぞ。
「俺が悪かった。」そんなこと知ってんだよ!って逆鱗に触れた。



「あいしてるよ。」
「お前だけだ。」

急に静かになるオマエ。
ああ、よかった。怒りは収まったみたい。


「もう、キャバクラなんて行かねぇよ。」


常に戦争。
デスマッチの嵐。

これこそがバカップルの定義なのだ。

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