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孤独な指

[178]  ふく  2008-03-23投稿
次会う約束も見えなくて
別れ際あなたの手に触れてみた
あなたが握り返してくれなくて切なくなる
きっと背を向けたら寂しさが込み上げる

信じることが少しずつ難しくなってくる
不安を抱いて眠る毎日
離れれば何をしているのかも分からなくて
だけど聞けなくて
そうやって自分の中に孤独を増やして行く

輝いていた毎日も愛も暗闇に包まれて行くような気がしてきて怖くなる

造られた傷も舐め合えたら
不安も孤独も許し合えたら
私達は何かを取り戻しに行く為に走って行けるのに

あなたの手をなぞる私の指が寂しくてあなたが愛を与えてくれないから恨めしくて
私の大きく膨れ上がった愛が行き場を失って苦しくなる
いっそこの爪を立ててあなたの手に突き刺してしまいたくなる
これが私の痛みだと血を流すあなたの手を眺めて涙を流したくなる

心の痛みを分かってくれるならこの指があなたに傷を付ける前に優しく握り返して欲しい

願いも恨みに似た思いもはかなく消えるから
また心の行き場をなくして虚しくて爪を噛む

私は日々あなたを想い
それでも会える日を待ち望み
明らかに増え続ける苦しみや孤独に襲われながらあなたを愛して行く

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