暇な奴ら―ラストエピソード―
「あーあ、来月から暇にならなくなっちまうな」
「何だよ急に」
「来月から俺ら社会人だぜ。暇になんてならねぇからだよ」
「潰れたり、クビになったら暇になるぞ」
「そうなったら、職探しとバイトでますます暇じゃなくなるだろが!」
「ふむ。まあいいや。それより就職活動中にさあ、説明会行くだろ?そこで変な事があったんだよ」
「変な事?」
「企業説明会である会社のブースにな、扉が付いてたんだよ」
「扉?」
「ああいう所って基本的にオープンじゃん?ところがそこだけきっちりと壁があって、中が見えないようになってたんだよ」
「そりゃおかしいな」
「んで、面白そうだったから俺もその中に入ったんだよ。そしたら中に二人の学生が、企業の人事担当者と一緒に、壁に頬擦りしてたんだよ」
「何だそりゃ」
「んでその担当者が『我が社の作った壁に愛を注ぎなさ〜い』って言いながら、全身を壁に擦りつけてたんだよ」
「うわあ…」
「やばそうだったから、俺は逃げたよ」
「賢明な判断だ」
「ところが俺の知り合いに、その会社にそれを知らずに入った奴がいるんだよ」「何っ!誰だよそいつ!?」
「お前だよ」
「…ぎゃああああああ!」
「何だよ急に」
「来月から俺ら社会人だぜ。暇になんてならねぇからだよ」
「潰れたり、クビになったら暇になるぞ」
「そうなったら、職探しとバイトでますます暇じゃなくなるだろが!」
「ふむ。まあいいや。それより就職活動中にさあ、説明会行くだろ?そこで変な事があったんだよ」
「変な事?」
「企業説明会である会社のブースにな、扉が付いてたんだよ」
「扉?」
「ああいう所って基本的にオープンじゃん?ところがそこだけきっちりと壁があって、中が見えないようになってたんだよ」
「そりゃおかしいな」
「んで、面白そうだったから俺もその中に入ったんだよ。そしたら中に二人の学生が、企業の人事担当者と一緒に、壁に頬擦りしてたんだよ」
「何だそりゃ」
「んでその担当者が『我が社の作った壁に愛を注ぎなさ〜い』って言いながら、全身を壁に擦りつけてたんだよ」
「うわあ…」
「やばそうだったから、俺は逃げたよ」
「賢明な判断だ」
「ところが俺の知り合いに、その会社にそれを知らずに入った奴がいるんだよ」「何っ!誰だよそいつ!?」
「お前だよ」
「…ぎゃああああああ!」
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