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リアラブ:1

[156]  ヒッピー。  2008-03-25投稿
逃げたかったんだ



気づいた時には群れていた

大きな団地で俺は育った
親父はいなかった
まわりの奴らにはなぜ男のおじさんがいるのかわからなかった
学校が終わっても俺だけ学校に残ってかあちゃんが迎えに来るのを待った



さびしい



俺だけ仲間はずれにされているようで悲しかった

学校の授業はわからない
なんでわからないのかさえわからない
なにがわからないのかさえわからない

俺だけ怒られる
笑われる


はずかしい


とにかくこの場から逃げたかった

逃げられなかった


でもね
仲間が出来たんだ

たくま


幼稚園が同じでおなじ団地に住んでいる

たくまはいつも家の前で泣いていた
顔を腫らした母親と一緒に買い物をしていた
幼稚園の時に長いこと来なかった
入院していたらしい
いまだにあちこちに青い跡があり
時たま学校に来なくなる

いつも一緒にいた
たくまの母親が迎えに来るまで

学校ではよく泣かされていたがたくまがいると怖くなかった
そんな状況も長くは続かなかった


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