生きる者たちの物語3‐1
「では、医者街エリスまで行ってきます」
海まで見送りに来ていたエジに私は言った。
「ああ、路地裏には近づかんようにな。潜等(モグラ)には充分注意しなさい」
「はい。」
私はエジに背を向け、ザバザバと海に入っていった。
医者街エリス。
今は海に沈んだ闇の街。破滅前までは合法違法さまざまな薬が出回っていたそうだ。
島には医者はいない。薬もない。
唯一薬を得られるのはエリスしかない。たくさんの診療所や病院があるから、そこから必要な薬をもらう。
「・・・たしか・・この辺りに・・」
海の中をしばらく歩くと銀色に輝くものが見えた。…線路だ。
これを辿ればステーションに行ける。
ステーションからは医者街行きの電車があるのだ。・・・と言ってもその電車を出すのは私なんだけど。
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