奈央と出会えたから。<111>
ブー‥ブ‥ーブー‥。
あたしの携帯が鳴ったー。
あたしは基本的に常にマナーモードにしていたー。
携帯が、突然自分の存在をアピールするかの様に、けたたましく歌い始めるのがー
なんだかあたしには照れくさかったんだー。
聖人からだー
《奈央。今日、ミズホん家行って、どうだったの?!》
聖人とは、毎日一緒に帰っていて、
家に着いてからも、寝るまでの間に一度メールをするー。
いつの間にか、それが二人の間の習慣になっていたんだー。
《うん。色んな話をして楽しかったよ。お喋りだけで、あっという間に時間が過ぎちゃって(*^-^)b》
本当はー
“ミズホさんに髪を染めてもらってたんだよ。”
って言っちゃいたかったけどー
それはー
明日、聖人に会ってからの“サプライズ”にしておきたかったんだー。
《そっか。良かったな。じゃ、また明日学校でな。》
それだけぇ〜?!
でもまー
聖人らしいか‥‥。
聖人はサトル君と連んで、よくお父さんのバイクを乗り回したりー
うちの学校の卒業生だった先輩の車に便乗して新港まで行きー
“ゼロヨン”や“ドリフト”などを楽しんでいたー。
その事実を、あたしは聖人の口から直接聞いたのではなく、
放課後ー
3-5の教室に集まった時に、いつも聖人とサトル君が大声で話していたからー
聖人はー
そんな忙しい、男同士の付き合いの中に居ても、決してメールだけは忘れずに返してくれたー。
聖人のー
そんな優しさが好き‥‥‥。
さっきお母さんとケンカしなかったら、聖人からのメールにー
もっと嬉しい気持ちになれたのにー。
今日、染めたばかりの、あたしのセミロングの茶髪からー
まだカラーリング剤の匂いが漂っていたー。
あたしの携帯が鳴ったー。
あたしは基本的に常にマナーモードにしていたー。
携帯が、突然自分の存在をアピールするかの様に、けたたましく歌い始めるのがー
なんだかあたしには照れくさかったんだー。
聖人からだー
《奈央。今日、ミズホん家行って、どうだったの?!》
聖人とは、毎日一緒に帰っていて、
家に着いてからも、寝るまでの間に一度メールをするー。
いつの間にか、それが二人の間の習慣になっていたんだー。
《うん。色んな話をして楽しかったよ。お喋りだけで、あっという間に時間が過ぎちゃって(*^-^)b》
本当はー
“ミズホさんに髪を染めてもらってたんだよ。”
って言っちゃいたかったけどー
それはー
明日、聖人に会ってからの“サプライズ”にしておきたかったんだー。
《そっか。良かったな。じゃ、また明日学校でな。》
それだけぇ〜?!
でもまー
聖人らしいか‥‥。
聖人はサトル君と連んで、よくお父さんのバイクを乗り回したりー
うちの学校の卒業生だった先輩の車に便乗して新港まで行きー
“ゼロヨン”や“ドリフト”などを楽しんでいたー。
その事実を、あたしは聖人の口から直接聞いたのではなく、
放課後ー
3-5の教室に集まった時に、いつも聖人とサトル君が大声で話していたからー
聖人はー
そんな忙しい、男同士の付き合いの中に居ても、決してメールだけは忘れずに返してくれたー。
聖人のー
そんな優しさが好き‥‥‥。
さっきお母さんとケンカしなかったら、聖人からのメールにー
もっと嬉しい気持ちになれたのにー。
今日、染めたばかりの、あたしのセミロングの茶髪からー
まだカラーリング剤の匂いが漂っていたー。
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