夢の想い(15)
「(心で聞いてみよって言われてもなぁ…どうやるんだろ?)」
「(探サナクテモ僕達ハイツモ傍ニイルヨ)」
「(イルヨ)」
「(その声は…いつもの夢の声?)」
「(ウン。早ク逃ゲテ。)」
「(えっ?なんで?戦うんでしょ?お父さんの仇討たないと)」
「(ワカッテル。デモ僕達ハマダ戦エナインダ)」
「(どうして…?)」
「(僕達ハ君ヲ守ルタメニ力ヲ蓄エテイタンダ。ソノ力ガ強スギテコノ前ハ君ヲ狐ノ姿マデ戻シテシマッタ…。同調スルニハモウ少シ時間ガ掛カルンダ…)」
「(それでも…狐の姿なら戦えるんだよね?)」
「(ダメダヨ…元ノ姿ニ戻レナクナッチャウヨ…今ハ狐弦糸ガ代ワリニ戦ッテクレルカラ…今ハ逃ゲテ…)」
心の中から覚めると目の前で洋介の姿が変化していた…。
その髪は黒から銀へ…胸が膨らみ腰まで届きそうな銀髪。銀の狐の尻尾。狐の耳。肌は少し青白く女性に変化していた。
「いこうか…。」
そして女性の透き通った声で…血のように紅い瞳で敵を見据えていた。
「そうか…あぁ…、大丈夫だ。やってみるさ」
まるで洋介は誰かに話しかけたかのような声のあと…その長髪が右腕に巻き付き右腕に一降りの刀が握られていた。
(ふむ、部分変化か…いきなり上級術じゃの。というか…あれは洋介ではないのか?女子に変化したが…)
敵陣へ突撃し横に薙ぎ払う。
ゾンビ数体の頭を切り落とすが…ゾンビは止まらない。
「ちっ…これではダメだな。」
右腕の刀がほつれ一旦髪に戻ると再度形を形成していく…そして薙刀の形に変化した。
変化した薙刀で再度回りを薙ぎ払い群がるゾンビを吹き飛ばすとさらに髪を変化させ今度は大槌の形を形成する。
「この手のはだいたいは頭を潰すのがセオリーだな!」
言いながら倒れたゾンビの頭を大槌で粉砕する!
−アアァァァ−
粉砕されたゾンビは動かなくなった。
「予想通り!よし…蹴散らすぜ!」
次々とゾンビを粉砕していく!
(ふむ。洋介と狐弦糸の相性はいいようじゃな。あれは恐らく狐弦糸が洋介の身体を使っておるのじゃろう。今までと違うからどうなることかと思うたが。)
全てのゾンビを動かなくした後で洋介は回りを見回す。
広場内は次々出て来ていた倒れているはずのゾンビの数が減っている。
疑問に思い見回してみると…。
此葉の姿は消えていた。
「(探サナクテモ僕達ハイツモ傍ニイルヨ)」
「(イルヨ)」
「(その声は…いつもの夢の声?)」
「(ウン。早ク逃ゲテ。)」
「(えっ?なんで?戦うんでしょ?お父さんの仇討たないと)」
「(ワカッテル。デモ僕達ハマダ戦エナインダ)」
「(どうして…?)」
「(僕達ハ君ヲ守ルタメニ力ヲ蓄エテイタンダ。ソノ力ガ強スギテコノ前ハ君ヲ狐ノ姿マデ戻シテシマッタ…。同調スルニハモウ少シ時間ガ掛カルンダ…)」
「(それでも…狐の姿なら戦えるんだよね?)」
「(ダメダヨ…元ノ姿ニ戻レナクナッチャウヨ…今ハ狐弦糸ガ代ワリニ戦ッテクレルカラ…今ハ逃ゲテ…)」
心の中から覚めると目の前で洋介の姿が変化していた…。
その髪は黒から銀へ…胸が膨らみ腰まで届きそうな銀髪。銀の狐の尻尾。狐の耳。肌は少し青白く女性に変化していた。
「いこうか…。」
そして女性の透き通った声で…血のように紅い瞳で敵を見据えていた。
「そうか…あぁ…、大丈夫だ。やってみるさ」
まるで洋介は誰かに話しかけたかのような声のあと…その長髪が右腕に巻き付き右腕に一降りの刀が握られていた。
(ふむ、部分変化か…いきなり上級術じゃの。というか…あれは洋介ではないのか?女子に変化したが…)
敵陣へ突撃し横に薙ぎ払う。
ゾンビ数体の頭を切り落とすが…ゾンビは止まらない。
「ちっ…これではダメだな。」
右腕の刀がほつれ一旦髪に戻ると再度形を形成していく…そして薙刀の形に変化した。
変化した薙刀で再度回りを薙ぎ払い群がるゾンビを吹き飛ばすとさらに髪を変化させ今度は大槌の形を形成する。
「この手のはだいたいは頭を潰すのがセオリーだな!」
言いながら倒れたゾンビの頭を大槌で粉砕する!
−アアァァァ−
粉砕されたゾンビは動かなくなった。
「予想通り!よし…蹴散らすぜ!」
次々とゾンビを粉砕していく!
(ふむ。洋介と狐弦糸の相性はいいようじゃな。あれは恐らく狐弦糸が洋介の身体を使っておるのじゃろう。今までと違うからどうなることかと思うたが。)
全てのゾンビを動かなくした後で洋介は回りを見回す。
広場内は次々出て来ていた倒れているはずのゾンビの数が減っている。
疑問に思い見回してみると…。
此葉の姿は消えていた。
感想
感想はありません。