携帯小説!(PC版)

好感少女

[455]  阪田亮太  2008-03-28投稿
あたし黒崎舞、
なんにでも好ましく思ってしまうちょっとおかしな少女、
例えばアリ、
あたしの取っておきのお菓子がアリに持っていかれる時、あたしはアリを潰しもせず、ただアリを応援していたんです、
「頑張れ!あたしのお菓子を盗って行け!!」と。


あたしの友達にその話をしたら、毎回笑われるんだけど、あたしは全然変だと思いません。
あんなものを見たらつい応援したくなるんです!!みなさんだって、きっと本当はそう思うでしょう、でも恥ずかしく思い声にだせないんです。




それは置いといて、
あたしに今日好きな人ができました。皆に言っても「また好感少女ですか?舞は全く〜」

「そんなんじゃないよ〜!本当に好きなの」

あたしはそんな事を恥ずかしがらず普通に言った。でもこれだけは応援とかそんなものではなかった。恋という本格的な好感だった。

その好きな少年の名は、阿東解君。
見た途端にあたしは思ったんです。(この人は、手に入れたい!!)と
そしてあたしは一目惚れだけで、その夕方告白した。
「あたし、貴方のことが好きです、付き合ってください」
「あの、君、確か好感少女だよね!!」
「へ!?」
あたしは知らなかった真実、学校中であたし=好感少女は超話題になっていた。
校長先生は一人校長室に居たのを舞さんは小窓から目撃した、校長先生はありとあらゆる育毛剤を頭にふりかけていたのを舞さんは大声で応援した。そして校長先生に見つかり、翌朝、舞さんが休んだ日に校内放送でその話題を公開した。

そう彼に言われてあたしはこの地球に生まれて始めて恥ずかしくなったんです。
そして彼は言ったんです「黒崎舞さん!貴女は誰でも好きになれるんだね」
「いや!好きなのはあな「毎日こうやって告白かい?大変だね」いや!ちが「じゃあね、これから塾があるんだ」
「そんなぁ!!待ってくださぁい(泣)」
あたしは今日、初めて好感少女を嫌いになりました。
Fin

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