magicalnote―マジカルノート―?
ここは、人間界の反対側にある、魔法界。魔法界は今、大会だか何だかで盛り上がっていた。「ねー!今年の大会にさ、天才魔法使いが来るんだって〜!」「マジ〜?見に行きたいな〜?」あちこちから、楽しそうな声が聞こえる。だが、その中に紛れて1人だけムスッとしている少女がいた。その少女は紫色のマントを纏っており、小柄だった。綺麗な水色の髪を風になびかせ、人ごみを通り過ぎる。その隣には、もう1人少女がいた。こちらの少女はスラリと背が高く、赤いワンピースを着ていた。長い金色の髪が風に揺られる。「ねぇ、本当にでるの?レイ」 少女が小声でレイと呼んだ少女につぶやく。レイと呼ばれた少女は金色の髪の少女を見た。 「当たり前だろ。財布なんだろ、サク」 サクと呼ばれた少女は「そーだけど…」とボソボソとつぶやくが、レイは気づかなかったらしい。水色の小柄な少女は月中鈴という。通称レイ。魔法使いの資格を若くしてとり、天才と呼ばれている。金色の髪の少女は山下咲という。通称サク。魔法使いの資格は持っていないが、レイの助手として日々頑張っている。さて、今この2人は大会会場を目指して歩いているところである。レイがいると分かると、あちこちからレイのファンが集まってきて、動きづらい。だから、裏通りから行くのである。 しばらくすると、会場が見えてきた。サクが「もーすぐだね」とつぶやく。だが、会場まで後少し、というところでレイの足がピタリと止まった。サクも自然と足を止める。サクはどうしたのかと、レイの視線を探った。レイの視線の先には、黒くて丸い生物がいた。サクは驚きを隠せない。そのまま、呆然と立ち尽くしてしまう。レイは、その黒い生物は見慣れているらしく、本を取り出した。免許を持った魔法使いが持っている、魔本である。 「フレイム」 レイの口から、呪文のような言葉が飛び出した。黒い生物は、跡形もなく消えてしまった。レイが呆然と突っ立っているサクに話しかけた。 「おい、何馬鹿面して突っ立ってんだ」 そこでやっと、サクは我に帰る。先に歩き出したレイを慌てて追った。さっきの黒い生物はティクモという。ティクモは闇から生まれた生物だ。魔法使いはティクモを倒すために存在するのだ…。
感想
- 773: わぁ!この二人って凄いんじゃ!?(^O^)これからが楽しみです〜 [2011-01-16]
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