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耳をすませば?

[196]  しずく  2008-03-29投稿
「君に手紙を渡したあと、私は実家(九州)に行ったの。しっかりと気持ちの整理をつけたかったから静かなところが良いと思って…。
でも…全然整理ができなくて…君のことがとっても好きなのに…どこか…どこか罪悪感におそわれて…そんなことを考えていたら…母親の身体の調子が悪くなって…約束の日に戻って来れなくなって…

でも、内心は安心してた…だって気持ちの整理なんかついてなぃし…君と会ってて何て言えば言いか…

やっと気持ちの整理がついて先月こっちへ戻って来たの。最初は君を捜すのなんて簡単だと思ってた…職場も知ってたし、居酒屋だってある…って。
でも馬鹿だった…そんな簡単じゃなかった…

君をどれだけ傷つけたか…っていうのが後から実感がでてきて…
でも会いたくて…
ごめんなぃ…本当にごめんなさぃ…」

話の最中、彼女の涙は止まることはなかった…
それだけ、色々な責任を感じ、真剣に想ってくれていることが痛過ぎるほど伝わって来た…










僕は「分かったから、分かったら」と言い、彼女を落ち着かせることしかできなかった。









そして、彼女は続きを話し始めた。
「でも…心の奥底では運命を信じてたの…。いつだか君は言ったよね、『運命』とは努力した者に神様が『偶然』というプレゼントをくれることだ、って。きっと君も私に会うため必死になってくれただろうし、想っていてくれてる。私だって君に好きだって伝えれるようにたくさん努力したんだ。だから、きっと神様は2人を引き合わせるはずだって…私たちは会うべくして会ったって信じてた…」






確かに…思い返えせば、僕たちが出会ったことは必然だった気がする。
居酒屋で出会ったこと、僕の職場に婚姻届けを取りに来たこと…そして、彼女の亡き彼氏(勇さん)の母親が由紀子おばさんだったこと…僕たちは会うべくして会ったのだと今なら思える。
そして、今日再会できたことまさに『運命』だと思えた。

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