異能者23
「!!」
「そのとき私達、双子の姉妹は孤児院に入ったの。」
桜はすこし下を向いていた。
「でも私達はすぐに身元引取人が見つかったから幸せよね。」
「そのお姉ちゃんは?」
「今は何をしているかは知らない。」
少し重い沈黙が流れた。
「ねえ、写真とか持ってるなら見せてくれない。」
「いいよ。」
桜はかばんからペンダントを取り出した。
準はそれを受け取り開いた。
そこには小さい頃の桜と準の写真とそっくりの面影をもった少女、雪が写っていた。
準はわかっていたような表情で見た後、ペンダントを閉じた。
「きっといつか会えるよ。離れていたって忘れなければ。」
そんなことしか準は言えなかった。
「ありがとう。」
少し桜が泣いていた気がした。
「じゃあ帰るね。」
「また明日」
「うん、また明日。」
そういって桜は帰っていった。
桜が帰った後、準は写真をもとに戻していた。
「これが運命というならば僕はそれをうらむよ。」
準は笑っていたが心の中は泣いていた。
「そのとき私達、双子の姉妹は孤児院に入ったの。」
桜はすこし下を向いていた。
「でも私達はすぐに身元引取人が見つかったから幸せよね。」
「そのお姉ちゃんは?」
「今は何をしているかは知らない。」
少し重い沈黙が流れた。
「ねえ、写真とか持ってるなら見せてくれない。」
「いいよ。」
桜はかばんからペンダントを取り出した。
準はそれを受け取り開いた。
そこには小さい頃の桜と準の写真とそっくりの面影をもった少女、雪が写っていた。
準はわかっていたような表情で見た後、ペンダントを閉じた。
「きっといつか会えるよ。離れていたって忘れなければ。」
そんなことしか準は言えなかった。
「ありがとう。」
少し桜が泣いていた気がした。
「じゃあ帰るね。」
「また明日」
「うん、また明日。」
そういって桜は帰っていった。
桜が帰った後、準は写真をもとに戻していた。
「これが運命というならば僕はそれをうらむよ。」
準は笑っていたが心の中は泣いていた。
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