aliment 009
「サル坊…違う!!私、二人とも愛してる!」
「……答になってね…」
バチン!とサル坊の頬はリボンによって叩かれた。
「それがおかしいこと?二人を愛しちゃいけない?」
TKはサル坊の鋭さと、リボンの今の行動に驚いていた。
確かにTKはリボンが好きだった。
もちろんサル坊が邪魔だなどと思ったことは無い。
そして、その気持ちに彼女はとても新しい「答」を導き出した。
「あなたたち誰か一人欠ければそれはもう…ただの恋人同士とか、カップルとか、そう呼ばれるだけかもしれない」
涙を零し、声を震わせ語る、彼女の一言一言に何か決意が宿っていた。
「でも、こんなに信頼して、こんなに愛し合ってるなら、三人で暮らしていくのはダメなのかな……」
「リボン」
「リボン、もう良いよ…サル、分かってくれたよな?」
サル坊は天井を見た。
真っ暗な部屋に月光が射す。
「二人とも、俺は荷物にしかならないんだぜ?」
「知らないよ!!荷物でもなんでも!サル坊に変わりはないじゃん!!」
「俺たち、一回全部棄てたよな…それで良いんだよ…また棄ててさ。何回も棄てていこう、サル坊」
―棄てる。ステル。
「そうだな…」
サル坊は穏やかに笑った。
「……答になってね…」
バチン!とサル坊の頬はリボンによって叩かれた。
「それがおかしいこと?二人を愛しちゃいけない?」
TKはサル坊の鋭さと、リボンの今の行動に驚いていた。
確かにTKはリボンが好きだった。
もちろんサル坊が邪魔だなどと思ったことは無い。
そして、その気持ちに彼女はとても新しい「答」を導き出した。
「あなたたち誰か一人欠ければそれはもう…ただの恋人同士とか、カップルとか、そう呼ばれるだけかもしれない」
涙を零し、声を震わせ語る、彼女の一言一言に何か決意が宿っていた。
「でも、こんなに信頼して、こんなに愛し合ってるなら、三人で暮らしていくのはダメなのかな……」
「リボン」
「リボン、もう良いよ…サル、分かってくれたよな?」
サル坊は天井を見た。
真っ暗な部屋に月光が射す。
「二人とも、俺は荷物にしかならないんだぜ?」
「知らないよ!!荷物でもなんでも!サル坊に変わりはないじゃん!!」
「俺たち、一回全部棄てたよな…それで良いんだよ…また棄ててさ。何回も棄てていこう、サル坊」
―棄てる。ステル。
「そうだな…」
サル坊は穏やかに笑った。
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