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aliment 010 end

[192]  2008-03-30投稿
翌日サル坊は病室から飛び降り命を絶った。

残された手紙には謝罪と、感謝と、リボンへの気持ちと、TKへリボンを託したというメッセージが込められていた。

「…リボンの考えは素晴らしいと思う。だけど、リボンが女として幸せになるにはやっぱり結婚が一番だから…」





半年過ぎて、二人は結婚した。

リボンはまだ歌手にはなれておらず、今はアルバイトで家計を助けている。
TKも相変わらず稼いでいる。


「ただいま。セリナ?」

リボンは唯一部屋に飾ってあるサル坊の写真の前で泣いていた。

「お帰りなさい!…思い出しちゃって」

「良いと思う。アイツも喜ぶよ」

「本当に三人じゃ…ダメだったかな」

「アイツ、お前に教えたかったんだよ。世界がどういうものか」

「?」

「そりゃ愛してる人とはずっと居たい。でも何人も何十人も愛したら、お前が嫌になるんだってことを」

「でも三人なら…」

「じゃあ四人は。五人は。六人は。」

リボンは顔を伏せて泣いた。

「お前、すげーよ。だけど、割り切らなきゃ。最後にアイツは、お前を守ったんだ」

サル坊の遺影は、リボンの涙で輝いていた。






愛は数多ある。
人もまた然り。
しかし、この世の全てを愛するならば、それは愛ではなくエゴである。

隣りの者を愛せ。

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