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追閥者?

[399]  朝凪  2008-03-30投稿
「リル様。偉魂の者からお手紙が来ております」


腰まで伸びた長い桃色の髪を白い大きなリボンでポニーテールにした
少女はそう、と言ってそれを受け取り中を見た


途端にすみれ色をした瞳に陰がさす

「よいことならばいいのだけど・・・・・」


不安げに呟いて
彼女は執事を呼び状況を説明すると執事は慌てて出て行った


まもなくして執事が戻ってきた


「お嬢様。準備ができました」


その言葉にリルはありがとう、と花のように笑いながら言い、広い敷地をてくてくと歩き馬車に乗った


ヒヒーン、と馬がいなないたと同時に馬車が出発する


偉魂族の住む城へ――。

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