end・memory 2
ユキはアクセルをにらみながら口元をにやつかせる。「へぇ〜、自分でやるって言い出したく・せ・に!」ユキはアクセルの額を人差し指でツンツンとつついた。だが、アクセルはしっくり来ないらしく、首をひねっている。 「そんなの―……あ。」 アクセルは突然ハッとした。そう、確か、約束した。ユキがニッコリと笑う。 「そ!あの森を確かめるんだよ!早くスカイの所に行こう!」 ユキが走り出した。アクセルが慌てて立ち上がる。 「おい!待てよ!」 だが、ユキは走る事をやめようとはせず、アクセルに首だけ向けながら叫んだ。 「今日もスカイと修行よ!丘で待ってるから〜!」 ユキが小さくなって行く。アクセルはそれを呆然と眺めていた。 「…あ〜…まぁたスカイとチャンバラかよ〜。」 スカイとはアクセルの兄である。クールで強い。アクセルは秘かにスカイに憧れていた。アクセルは走り出す。そう、強くなるにはまず、スカイを越さなくてはならないのだ。 「待ってろよ〜兄貴〜」 アクセルは悪どい笑みをうかべながらもくもくと走った。 ―春の丘 アクセルが着くと、ユキとスカイが話し会っていた。スカイは銀の短髪に、青い目をしている。首には白いマフラーがついていた。ユキがアクセルに手をふる。「アクセル―!こっち〜!!」 アクセルはユキの前まで行くと、急ブレーキをかけた。スカイがアクセルの到着を見て鼻を鳴らす。 「ふん、まだあっちにいてもよかったのにな。そしたら俺がユキを―「ユキはまだ渡さねぇぇえ―!!」 凄い顔でスカイに言ったアクセル。スカイは軽く笑って、自分の持っていた木の剣を一本アクセルに投げた。アクセルは剣を受けとると、ニヤリと笑った。 「おっと、やるか?」 「御名答♪」 スカイは片手で剣を握る。アクセルも両手で剣を構えた。ユキが二人の真ん中に手を入れる。 「両者OK?じゃあ、行くよ、レディ…ファイト!」その言葉に、二人は走り出した。これから起こる悲劇を欠片も感じずに…
感想
- 784: アクセルとスカイが激突?どっちが勝つのかな?楽しみ〜? [2011-01-16]
「 井浦快里 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。