赤い部屋
ある日、男は会社から家までの道のりを車で走っていた。いつもの帰り道、ゆったりとした気持ちで。
信号待ちの間、男の視界に一人の綺麗な女が映った。後ろ姿だったため、綺麗と断言できないはずだったのだが、男は物凄くその女に惹き付けられたのだ。
その日男は引き寄せられるままに、女の後を車で追った。適度な距離を置きつつ、気付かれないように。
しばらくすると、女はボロアパートの一室に入って行った。そこまではさすがに車では行けないので、女が部屋に入って少し経ってから、男は車から降りて、女が入った部屋の前に立った。
そして覗き穴から部屋の中を見てみた。よくは見えない。しかし、奇妙なことに真っ赤だった。
(…家具が赤いのか?いや…それにしても全体的に赤すぎる。)
男は気になりはしたが、そのままその日は家へと帰って行った。
男はその女の部屋を覗き穴から見るのが、日課になりつつあった。これじゃまるでストーカーみたいだが、あの日以来女のことが気になって、仕方ないのだ。しかし、いつ行ったとしても、部屋は真っ赤に見えた。
その日も男は女の部屋を覗きにボロアパートに行った。そして、また、覗く。……赤い。
『ちょっと!あなた!』
ふいに後ろからおばさんに声をかけられた。(やばい!覗いてたのがバレた!)焦って、 振り向くと不可解なものを見るかのようにおばさんは眉をひそめていた。ここの住人なのだろう。
『いや、あの俺ちょっと…』
苦し紛れに言い訳っぽいことをしようとしたが、おばさんの言葉に遮られた。
『あなた…ここの女の人と知り合いなの?』
『えっ…?…いえ、違いますけど…』
『…そう…でもここの女の人変なのよ。』
『…何が?』
『…目が真っ赤なの』
信号待ちの間、男の視界に一人の綺麗な女が映った。後ろ姿だったため、綺麗と断言できないはずだったのだが、男は物凄くその女に惹き付けられたのだ。
その日男は引き寄せられるままに、女の後を車で追った。適度な距離を置きつつ、気付かれないように。
しばらくすると、女はボロアパートの一室に入って行った。そこまではさすがに車では行けないので、女が部屋に入って少し経ってから、男は車から降りて、女が入った部屋の前に立った。
そして覗き穴から部屋の中を見てみた。よくは見えない。しかし、奇妙なことに真っ赤だった。
(…家具が赤いのか?いや…それにしても全体的に赤すぎる。)
男は気になりはしたが、そのままその日は家へと帰って行った。
男はその女の部屋を覗き穴から見るのが、日課になりつつあった。これじゃまるでストーカーみたいだが、あの日以来女のことが気になって、仕方ないのだ。しかし、いつ行ったとしても、部屋は真っ赤に見えた。
その日も男は女の部屋を覗きにボロアパートに行った。そして、また、覗く。……赤い。
『ちょっと!あなた!』
ふいに後ろからおばさんに声をかけられた。(やばい!覗いてたのがバレた!)焦って、 振り向くと不可解なものを見るかのようにおばさんは眉をひそめていた。ここの住人なのだろう。
『いや、あの俺ちょっと…』
苦し紛れに言い訳っぽいことをしようとしたが、おばさんの言葉に遮られた。
『あなた…ここの女の人と知り合いなの?』
『えっ…?…いえ、違いますけど…』
『…そう…でもここの女の人変なのよ。』
『…何が?』
『…目が真っ赤なの』
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