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逆海外ロケ

[607]  たに  2008-04-02投稿
2007年の7月上旬、成田空港…

私は音声機材をカートに乗せ、クライアントであるコーディネーターの女性と、カメラマン、シンガポールからやってくるスタッフと出演者[日本人親子]を待っていた。

メンバーを整理すると、以下の通りだ(笑)

シンガポールからは…

デイヴ[ディレクター・シンガポール人]

市毛さん…シンガポール在住の日本人、帰郷で来日。

ヨシオ君…市毛さんの御長男・シンガポールと日本のハーフ。

国内からは…

ジェーン・フォン[コーディネーター・株式会社G.I.ジェーン代表取締役]

シュテフェン…カメラマン・ジェーンの友人・ドイツからの留学生

私[谷]・日本で1番ちゃらんぽらんな音声マン(笑)

…である、シンガポール国営放送の仕事であり、故国へ里帰りする人[市毛さん父子]を取材する番組である。

…全員揃ったところで、ジェーンが私に[英語はできますか?]と聞いてきた、私の答えはもちろん[ノー]であった(笑)。

早速、打ち合わせが英語ではじまり、私はしっかり聞いた、言葉は違えど、やる事は各国共通だ、いくつかの単語が聞き取れれば、仕事はできる自信があった。

…すぐに取材が始まった、先方のカメラは、よく知ってる日本製、最初の音声チェックができた後、私はいつもどうりのペースになれた。

…我々は、市毛さんの故郷である茨城県・水戸市へ移動した。

この日を含めた4日間は、今まででもっともデタラメ英語を使い(笑)、自分が現地クルーであるという、もっとも新鮮な取材体験であった。

…市毛さんの御先祖様は刀鍛冶、いろいろな日本刀剣を撮った。
ヨシオ君は柔道をやるので、練習試合も撮った、日本らしい画が、たくさん撮れたようだ。

…楽しいロケはあっという間に終わる。

最終日、成田空港で帰国組を送った後、私とジェーンとシュテフェンは東京へ戻った。

ジェーンは交換留学生として来日し、24才の若さで会社を立ち上げ、これが第一回目の仕事だった。海外クルーのコーディネートや、日本のオタク文化を海外に発信するのが、主な事業内容のようだ。

明るく、好奇心旺盛で、とにかく日本が大好きな女性である。

当然、私は彼女が好きになった(笑)、きっと、彼女とあった人は皆、そうなるはずだ。

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