月の葉書2部2−4
ナラビ)いっ今なんて?
ナラビは声を震わせながらフライに聞く
フライ)聞こえなかったのか?世界中に点在する君の一族は僕が全員殺してやったって言ったのさ
フライはストレートにいった
フライ)ほら、君の“感じ”で世界中の光の一族の“感じ”を探ってごらん。闇の一族の対極にあたる君なら出来るだろ?
フライが憎らしく続けたが、ナラビはもう耳をフライに傾けず真剣に目を閉じ集中力を研ぎ澄まし“感じ”を探った
何度も
何度も
何度も
しかし
ガグッ
ナラビは両手を地面に付けて涙した
香雲)なんて事を!!
香雲がフライに殺気を放つ。香雲の殺気も風紀に負けず劣らずの凄まじいものがある
だが
フライ)フッ
フライは鼻で笑った
フライ)香雲さん。そんな殺気を出しても僕には効果ないよ
フライは笑いながら言った
香雲)!!?なっなんで私の名前を?
香雲は驚いて思わず聞いた
フライ)香雲さんだけじゃないよ。さっき風を出してそこの生き残りを助けたのは風紀さん………だよね?
フライがそう続けると
風紀)!!俺の名まで……バックは誰だ!!?
風紀が問うと
フライ)フッ。今から僕に殺される人がそんな事を聞いても意味ないと思うけどなぁ。そこの生き残りのナラビっていったけ?そいつとまとめて殺してあげるよ
フライは、子供みたいに笑って言う
すると
風紀)フッ
今度は風紀が鼻で笑った
風紀)フライ、お前みたいなガキが俺を…………俺らを殺すってか?無理だな
風紀は半笑いしながら言った
フライ)やってみないと分からないよ
フライがそう言うと
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
フライの体中からどす黒いオーラみたいのが出て来た
風紀)(その能力がナラビの服を腐敗させたものか
風紀は理解したようだ。そして右手を突出して戦闘体勢に入ったその時
バリリリリリ
2人の間に雷が墜ちた!!
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