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〜世界を導く者〜

[167]  青海虎  2008-04-04投稿
第一話「無」

僕は、世界の終わりというものを目にした。

見るもの全てが無。これこそが、世界の終わりだと思った。

僕が生きていた頃に見たことのある色では説明がつかない。

ここはというより、『ここ』というものがないようだ。これが無というものか。

僕は自分の体を見ることが出来なかった。見ることが出来ないのではなく、僕の体はそこには無かった。
だが確かに、僕は今こうして何かを考えることができる。

生きているのか、そうでないのか。それも分からない、変な感じだ。

世界の終わりというのに、僕はどうしてこうしていられるのだろう?

どうして、どうなった、なにが、なぜ? 様々な疑問が、僕の中だけで巡る。
「私が教えましょうか?」
さっきまで無だった世界に、何かを僕は感じた。

耳で聞き取るのではなく、直接僕の中に語りかけてくるようだ。

その声らしきものは、穏やかだった。全てを包み込んでしまうほどの、穏やかさだった。

つづく。

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