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続・思春期純愛

[622]  セフィロス  2008-04-05投稿
付き合い始めた俺だったが、すぐに忙しくなった。

学級委員になり生徒会に顔を出さなければならなくなった。仕事は適当にこなしていた。

部活は少年野球をしていたため最初から野球部と決めていた。彼女はソフトボール部に入った。

お互い恥ずかしくて、話せず、手紙を交換していた。
ある日。ソフトボール部のベンチ辺りまでいったボールを拾いに行った。

そこにはソフトボール部の先輩がいた。

「生徒会は適当なのに部活は真面目なんだね。」

「あいつが彼氏か。」

俺は自分に不利になりそうだったから背を向けた。

「先輩の話しも聞けないの?」

次の日。部活が終わり帰り道にいた。

彼女が待っていた。

「あのね。お互いのために別れよ。」

先輩に助言されたのは自分でもわかった。すべては俺の責任だった。そしてこのままならば彼女が先輩と気まずくなるだろう。

「わかった。」

こう言うしかなかった。別れるのはこわくなかった。それよりこれから彼女と嫌な関係になることをおそれた。

次の日。

「おはよ。」

明るいあの声が聞こえた。
「おはよ。」

俺の声も不思議なくらい明るかった。

暑い夏が恋の終わりを告げた。

終。

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