飛 [6]
よし、ここまで来れば大丈夫かな?
息を切らしながら後ろを振り返った。
よかった。あの二人は来てないみたい…。
ホッと一息ついた。
その時、トンっと肩を叩かれた。
もう追いついたの!?
「〜…!二人で教室行ってください!」
「…あぁ。いいぞ?」
えっ、あれ?楠先生!?私のクラスの担任だよね…?
…まぁいいや♪ちょうどいい♪♪
「先生〜聞いてくださいよ!朝から変な人に絡まれたんです。」
「ほぅ、変な人?」
「私の彼氏ってゆう耕太と親友ってゆう舞です!」
「…そういや、今日は一緒じゃないのか?」
「…え?私、今日転校してきたんですよ?そんな人知らないですって。」
「馬鹿言うなよ。稲葉は半年前に転校してきたじゃないか。」
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