携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<119>

奈央と出会えたから。<119>

[661]  麻呂  2008-04-06投稿
『奈央ちゃん?!』


ミズホさんが心配そうにあたしの方を見たけどー




『ごめんなさい、ミズホさん。あたし、もう1-3の教室に戻ります。』




あたしは、そう言い終わらないうちに、


聖人に背を向けー



3-5の教室を飛び出していたー。




『待って!!奈央ちゃん!!』




背後からー



ミズホさんの声が聞こえたけどー



あたしは振り返らず廊下を走り続けたー。




ばかばかばか!!
聖人のばか!!人の気も知らないで!!もう知らないっ!!


廊下を走っている途中でー



懸命に走っているあたしの背後から、



やけに大きい足音が段々近づいて来るのに気付いたー。





『こらっっ!!ちょっと待てって!!』



えっっー?!



あたしは、その声に立ち止まりー



くるっと振り返ったー。




『‥俺‥‥朝飯食ってねぇから、朝からの全力疾走は‥かなりキツイぜ?!』



やっぱり、その声は聖人だったー。




あたしを追っかけて来てくれたのー?!



『聖人‥‥。どうして?!』




何が何だか訳分かんないよー。





『‥‥顔‥‥‥もっとよく見せて‥‥‥。』




聖人は、まだ誰も歩いて居ない廊下の片隅に、あたしを引き寄せたー。




誰も居ない廊下は、しーんと静まり返っていたー。




『素のままの奈央がいい‥‥‥。』




ギュッ―――――。




聖人は、あたしを強く抱き締めてくれた―。




聖人の広くて大きい肩幅に―\r




ギュッってされると、



とても安心するんだ―。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス